韓国小学校教科書から消えた「漢江の奇跡」
皇紀二六七九年／令和元年皐月（さつき・五月）九日
web版の週刊実話に面白い記事があったのでご紹介。
大元のネタは4月25日付の朝鮮日報に掲載された『韓国小学校教科書から消えた「漢江の奇跡」』というもので、改定前の教科書には『この期間に経済が急速に成長した韓国は、世界の多くの国から「漢江の奇跡」を成し遂げた国と称賛された』とあった記述が改定後にはごっそり抜け落ちているということです。
『漢江の奇跡』とは1960年代～80年代にかけて韓国が急速な経済発展を遂げた歴史上の出来事を指しますが、実は奇跡でもなんでもなくて、1965年に締結された『日韓基本条約』と『日韓請求権協定』に基づき日本が支払った5億ドル（無償3億ドル・有償2億ドル）という巨額の経済援助を原資とする、つまりあぶく銭で成し遂げたものです。
この自称従軍慰安婦・自称徴用工などへの補償も含む援助金の支払いに際しては、個人への個別補償を提案する日本に対し、当時の朴正煕大統領は韓国政府が分配するとして一括での受け取りを要求し、日本は希望通りに処理しました。しかし、自称従軍慰安婦・自称徴用工などに分配されることはなく（使い込み）、全てがインフラ整備などにつぎ込まれた結果に実現した『虚飾の奇跡』なわけです。
日本の巨額の経済支援をテコに、「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を韓国にもたらした朴正煕
この、韓国にとっては数少ない『世界に誇れる偉業』を教科書から削除するというのはどんな意味があるのでしょう。
記事では、ある韓国ウォッチャーの言葉として次のように伝えています。
「（漢江の奇跡は）李承晩～朴正熙政権までの保守政権の時代に進んだ経済発展を指すので、これを歴史から消し去ることは、保守政権そのものを韓国から抹殺すると同時に『5億ドル』をチャラにすることができるのです」
今までの歴史を見てもわかるように、韓国の政権交代劇は前政権を否定するところから始まりますが、今回もそれに倣ったものでしょう。これは韓国の国内事情なので私的にはどうでも良い話なのですが、最後の『5奥ドルをチャラにできる』というのが気になります。
言葉通りに受け取り、教科書から削除することで、1965年に締結された日韓基本条約・日韓請求権協定および日本からの援助を『無かったこと』にしよう言うなら虫が良すぎます。仮にそのような腹づもりだとしても、そんなものは韓国の勝手な国内事象ですから、日本は一切斟酌する必要は無いですし、世界はきちんと記憶しています。
これまでも韓国は自分たちに不都合な歴史や事実をことごとく消し去ってきています。更にその上に嘘と捏造の歴史を構築しています。しかし、世界中で瞬時に情報が共有される今の時代に、それは通用しないのですよ。
今や北朝鮮との瀬取り問題も含めて、世界中が韓国の嘘を監視しています。そういう時代に教科書から事実を削除することで、一体彼らは何をしようというのでしょうか？
正直なところ、皆目見当がつきませんが、一つ言えることは、もう韓国の嘘に騙される者はどこにもいないという事です。
